大学院入試って大学入試と何が違うのかな?
大学院入試って簡単って聞くけど本当なのかな?
この記事では上記のような疑問を解決します。
結論から先に言うと、大学院入試は大学入試よりも簡単です。
この記事を読んでわかること
- 大学院入試と大学入試の違い
- 大学院入試の難易度
- 大学院入試の苦労
- 他大学に行くメリット
では、大学院入試の難易度に関して詳しく解説していきます。
1. 関関同立(MARCH)レベルから京大に行ける
大学院入試はどのぐらい簡単なのかな?
大学院入試がどのくらい簡単かというと、関関同立(MARCH)出身の人が京都大学に行けるぐらい簡単なのです。
実際に、京都大学大学院情報学研究科社会情報学専攻の出身大学は以下の表の通りです。
入学年度 (入学者数) | 京都大学 | 他大学 | 留学生 |
---|---|---|---|
2019年度 (44名) | 21名 | 10名 | 13名 |
【国内出身大学】京都大, 同志社大, 徳島大, 明石高専, 大阪府大高専, 早稲田大, 立命館大, 東北大 | |||
2018年度 (41名) | 15名 | 11名 | 15名 |
【国内出身大学】京都大, 同志社大, 岐阜高専, 京都工芸繊維大, 慶應義塾大, 大阪大, 大阪府立大, 大分大, 兵庫県立大, 立命館大, 琉球大 | |||
2017年度 (41名) | 19名 | 11名 | 11名 |
【国内出身大学】京都大, 明石高専, 同志社大, 立命館大, 大阪府立大, 香川大, 広島大, 九州大 | |||
2016年度 (35名) | 19名 | 12名 | 4名 |
【国内出身大学】京都大, 東京農工大, 同志社大, 東京大, お茶の水女子大, 関西学院大, 横浜国立大, 名古屋工業大, 立命館大, 信州大, 大阪大 | |||
2015年度 (38名) | 15名 | 12名 | 11名 |
【国内出身大学】京都大, 立命館大, 神戸大, 北海道大, 同志社大, 大阪大, 信州大, 久留米高専, 関西大, 岡山県立大 |
この図から、留学生を除いて約1/3が外部生であることがわかります。
その外部生の出身大学は地方国公立や関関同立が多数あります。
2. 大学院入試と大学入試の違い(簡単な理由)
では、なぜこれほど大学院入試の難易度は大学入試と比べて簡単なのでしょうか。
理由は以下の通りです。
大学院入試が簡単な理由(大学入試と比べて)
- 倍率が低い
- 日本の大学生は勉強していない
- 問題が簡単
では、詳しく解説していきます。
2.1 倍率が低い
大学入試と大学院入試の倍率を比べていきます。
大学受験の倍率
東北大学の各学部の入学志願者数と入学者数を記載しています。
出典 : 入学状況 | 東北大学について | 大学概要 | 東北大学 -TOHOKU UNIVERSITY-
大学受験での東北大学全体の倍率は、およそ3.2倍です。
大学院の倍率
次に、東北大学大学院の各研究科の入学志願者数と入学者数を記載しています。
出典: 入学状況 | 東北大学について | 大学概要 | 東北大学 -TOHOKU UNIVERSITY-
東北大学大学院の前期の試験の全体の倍率は、およそ1.4倍です。
倍率のまとめ
東北大学の倍率は、大学受験では3.2倍、大学院受験では1.4倍でした。
大学受験と大学院受験の倍率の差はかなりあると言えます。
2.2 日本の大学生は勉強していない
日本では、大学入試はすごく頑張る人が多いです。
しかし、大学に入学すると勉強しなくなります。
なので、大学入試と比べると大学院入試は努力している人が少ないのです。
大学院入試は、ライバルが努力をしていない人が多いので、自分が努力をすれば差を大きく縮めることができるのです。
大学院受験は大学受験の時のように勉強すれば、格上の大学でも合格できそうだね。
2.3 問題が簡単
大学院入試の問題は、基礎さえ理解していれば解けるような問題ばかりです。
また、過去問とほとんど同じような問題が出ます。
3. 条件によって難易度は異なる
ほとんどの場合、大学院受験は大学受験よりも簡単です。
しかし、どの学部学科でも簡単なのかと言われるとそうではありません。
では、どのような場合に難易度がどのようになるのか解説していきます。
3.1 難しい条件
人気のある教授の研究室は難しいです。
特にノーベル賞候補の教授の研究室は、大学の名前関係なく難しいことが多いです。
3.2 簡単な条件
大学には、〇〇大学〇〇研究所という大学院からの募集が始まる大学院があります。
例えば、京都大学でいえば、宇治キャンパスにある研究所のことです。
大学院からの募集が主なので、外部生が合格する可能性が高いです。
大学の研究所は外部生におすすめだよ。
4. 大学院入試の苦労
大学院入試は、大学入試よりは簡単なだけであり、努力しなければ当然合格を勝ち取ることはできません。
大学院入試で苦労したことは以下の通りです。
大学院入試の苦労
- 過去問の解答作り
- 独学が必須
- 参考書を選ぶのが難しい
- 1人で勉強
- 誘惑が多い
では、詳しく解説していきます。
4.1 過去問の解答作り
大学院入試では、過去問は入手できますが、過去問の解答はほとんど存在しません。
なので、過去問を解いても自分の解答が合っているかわかりません。
また、わからない問題については自分で調べて解答を作るしかありません。
大学院入試の過去問について詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。
大学院入試(院試)は過去問が超重要?|入手から解答作成まで解説 | 院試ストラテ (today-hakken.com)
4.2 独学が必須
他大学を受けるには、自分の大学で習ったことだけでは不十分です。
それを補うためには、自分で応用的な範囲や習っていない教科を勉強しなくてはなりません。
自分で教科書を読んで勉強できない人には厳しいかも。
4.3 参考書を選ぶのが難しい
大学受験であれば、学校で配られる問題集があったり、予備校でテキストが配られます。
しかし、大学院受験では、自分で参考書を選ばなければなりません。
さらに、受験生をターゲットにした参考書が少ないので、自分が望むような参考書を探すのはかなり難しいです。
4.4 外部受験は少数派
他大学の大学院を受験する人は少数派です。
なので、1人で基本的に勉強することになります。
5. 他大学に行くメリット
努力しなければ受からない、大学院入試ですが、得られるものは大きいです。
他大学に行くメリットは以下の通りです。
他大学に行くメリット
- 学費が安くなる
- 研究内容の選択肢が増える
- 実験設備が整っている
- レベルの高い環境で研究できる
- 留学の支援が厚い
- 周りの人から認められる
- 就活で有利
他大学に行くことについて、詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。
学歴ロンダリングってなに?語源・メリット・やり方、すべて徹底解説! | 院試ストラテ (today-hakken.com)
6. 大学院入試は努力すればチャンス大
大学院入試は大学入試よりは簡単だけれど、努力しなければ合格することはできません。
大学入試は頑張っても努力が報われない場合が多いです。
しかし、大学院受験は努力すれば報われることが多いです。
大学院受験は、大学受験で悔しい思いをした人が、リベンジする最高のチャンスなのです。
大学院受験に興味を持った方は、以下の記事がおすすめです。