院試勉強はいつから?(内部・外部)勉強スケジュールから解説

大学院入試

院試勉強っていつから始めれば間に合うのかなあ?

外部生は早く始めた方がいいよね?

院試勉強をいつから始めるのが最適なのかは、外部生と内部生によって異なります。

また、その人の状況によっても大きく異なります。

なので、多くの人に当てはまる時期を提示して、場合ごとに詳しく補足を加えて解説していきます。

院試勉強開始のおすすめ時期 (院試が8~9月の場合)
  • 内部生→4年の4月~5月 (TOEIC対策は3年の1月から)
  • 外部生→3年の8月~12月
この記事を読んでわかること
  • 院試の流れ・院試勉強の流れ
  • 内部・外部の院試勉強開始のおすすめ時期
  • 早期に院試勉強を開始すべき人

1. 内部生

1.1 院試のスケジュール

院試の日程はおおよそ以下の通りです。

二次募集とは一般入試の後期日程のことです。

ほとんどの大学がこのような日程であって、すべての大学に当てはまるわけではありません。

自分の大学の詳しい日程は募集要項を確認しましょう。

1.2 内部生のスケジュール (4年の4月~5月 (TOEIC対策1月)から勉強)

一般入試が4年の8月~9月にあることを想定した、内部生の院試勉強のスケジュールの例は以下の通りです。

では、詳しく解説していきます。

TOEIC対策(3年の1月~3月)

TOEIC対策は、早めに行いましょう。その理由は以下の通りです。

TOEIC対策を早期にした方が良い理由
  • TOEICの受験が抽選になっている
  • TOEICの申込締め切りが1~2ヶ月前
  • スコアシートの郵送に1ヶ月かかる

最終で受けることができるのは6月あたりになるので早めに受けときましょう。

TOEICでの点数に関しては、700点程度あればほとんどの大学でボーダーを超えることができます。

基礎固め(4年の4月~5月)

院試の範囲の基礎的な公式を再度理解し、過去問を解く準備をしていきます。

授業で行った講義資料やノートを見返して、再度理解し直します。

1度習った範囲なので、2ヶ月あれば十分だね。

問題演習 (4年の5月~7月)

授業でもらったプリントや期末試験をもう1度解いていきます。

院試は授業でもらったプリント・期末試験の問題や類題が中心になります。

過去問演習 (4年の6月~9月)

院試は過去問の形式をほとんど変えず、同じ問題がでることさえもあります。

なので、手に入れた過去問は最低でも1周解くプランがおすすめです。

目を通すだけではなく、必ず問題を解くことをおすすめします。

1.3 必要な時間の目安

院試の教科が4科目の場合の必要参考時間は以下の通りです。

必要参考時間
  • TOEIC対策→50時間
  • 基礎固め→30時間
  • 問題演習→100時間
  • 過去問演習→150時間

必要参考時間と、スケジュールを考えるとそれぞれの月ごとの平均勉強時間は以下の通りになります。

月ごとの1日の平均勉強時間
  • (3年生)1月~3月→0.5時間
  • (4年生)4月~5月→0.5時間
  • (4年生)6月~8月→3時間

あくまで参考なので、大学のレベル・教科の多さ・自分の理解力によって個人差があります。

以上のことから内部生は、院試勉強は4年の4月(TOEIC対策は3年の1月)から始めるのが良いでしょう。

1.4 早期に院試勉強を開始すべき人

今まで紹介してきたプランは、もちろんすべての人に適しているわけではありません。

そこで、紹介してきたプランよりも早くに勉強を開始した方が良い人を紹介していきます。

早く院試勉強を始めるべき人
  • 研究室ですでに定員がオーバーしている場合
  • 二次募集がない大学
  • 院試勉強させてくれない研究室

では、詳しく解説していきます。

研究室ですでに定員がオーバーしている場合

研究室ですでに定員が超えている場合、当然そこで競争が起きます。

そのため、同じ研究室の仲間に勝たなければならないため合格することが難しくなります。

難易度が高い入試になると、当然院試勉強に時間をかける必要がでてきます。

二次募集がない場合

二次募集がないと、一発勝負になってしまうため早めに勉強して合格率を上げることをおすすめします。

落ちたら、院浪人や就職など大変なことになるのは避けたいよね。

院試勉強させてくれない研究室

ほとんどの研究室では、内部生は院試直前になると研究室で実験せずに院試勉強することができます。

しかし、一部の研究室は院試直前でも研究室に来て実験することが求めれることもあります。

院試直前に時間がとれないから、早く院試勉強にとりかかる必要があるね。

上記3つの場合のどれかに当てはまった場合は、4月よりも早く勉強することをおすすめします。

1.5 院試対策のポイント

内部生の院試対策のポイント
  • 先輩にアドバイスを受ける
  • 友達と一緒に過去問の答えを作成する

では、詳しく解説していきます。

先輩にアドバイスを受ける

修士以上の先輩に院試の情報をもらいましょう。先輩に聞くべきことは以下の通りです。

先輩に聞くべきこと
  • 過去問の問題と答案
  • 過去問の傾向と対策
  • TOEICの点数

友達と一緒に解答を作成

過去問の解答(先輩の答案)はすべての年あることは稀です。

特に直近の過去問の解答はないことが多いです。

答案がないものに関しては、友達と答えを照らし合わせて解答を作成しましょう。

2. 外部生

2.1 院試のスケジュール

院試や研究室訪問の日程はおおよそ以下の通りです。

多くの大学の一般入試は4年の8月~9月になり、一般入試に向けて院試勉強することになります。

院試のスケジュールについて詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

【外部生必読】大学院入試の流れ|早くしなければ間に合わない? | 院試ストラテ (today-hakken.com)

2.2 外部生のスケジュール (3年の8月から勉強)

一般入試が4年の8月~9月にあることを想定した、外部生の院試勉強のスケジュールの例は以下の通りです。

授業のある時は、院試勉強に時間が割けないので本格的な院試勉強は冬休みが始まる12月末ぐらいになります。

TOEIC対策(3年の8月~3月)

TOEIC試験の受験は3年の3月で最後にするのがベストです。その理由は以下の通りです。

3年の3月の試験で最後にすべき理由
  • 4年の6月の試験が受けることができる最後の試験になることが多い
  • TOEICの点数よりも専門科目の配点の方が高い

TOEICの点数に関しては、700点程度あればほとんどの大学でボーダーを超えることができます。

3年の3月までに700点とれるように対策していくことになります。

院試のTOEICについての詳しくは以下の記事をご覧ください。

大学院入試でTOEICは何点必要?院試のTOEICについて徹底解説 | 院試ストラテ (today-hakken.com)

基礎固め (3年の8月~3月)

自分の大学の教科書を読み直して、まずは内容(公式)の理解を進めていきます。

その後、自分の大学でもらったプリントを演習して基礎力をつけていきます。

基礎固めの目的
  • 過去問を理解する最低限の能力を身につける
  • 内部試験対策

問題演習(3年の3月~4年の9月)

過去問をある程度解けるまでのレベルに持っていくために、市販の問題集を解いて応用力をつけていきます。

自分の通っている大学の教科書では、補いきれなった発展的な問題に取り組んできます。

過去問演習(4年の5月~9月)

院試は過去問の形式をほとんど変えず、同じ問題がでることさえもあります。

なので、とにかく過去問はあるだけ解いておくことが良いです。

目安としては、外部生は最低10年分を2周解くことがベストになります。

滑り止め対策 (4年の6~7月)

外部試験だけでなく、自分の大学を滑り止めとして受けるのが一般的です。

外部試験対策でかなり力がついているはずなので、あまり時間を割く必要はありません。

しかし、過去問は手に入れた分1周分解くプランでいましょう。

2.3 必要な時間の目安

私は、関関同立の大学から京都大学と九州大学に合格しましたが、合計1000時間ほど院試勉強に費やしました。

月ごとの1日の平均勉強時間
  • (3年生)8月~12月→30分
  • (3年生)1月~3月→3時間
  • (4年生)4月~5月→4時間
  • (4年生)6月~8月→6時間

院試勉強以外にも、研究室訪問や研究室を決めるのに時間がかかるのでそれも考慮しておきましょう。

また、研究室での活動やアルバイトのことなど自分の状況を加味して考えてください。

環境や自分の状況によって個人差があるので、あくまで参考程度に考えてください。

以上のことから外部生は、院試勉強は3年の8月から始めるのが良いでしょう。

2.4 早期に院試勉強を開始すべき人

今まで紹介してきたプランは、もちろんすべての人に適しているわけではありません。

そこで、紹介してきたプランよりも早くに勉強を開始した方がいい人を紹介していきます。

早く院試勉強を始めるべき人
  • 難易度が高い大学・研究室
  • 併願数が4つ以上
  • 科目数が多い場合
  • 専門と異なる科目がある場合

では、詳しく解説していきます。

難易度が高い大学・研究室

当然、難易度が高い大学になると試験の難易度が上がるため勉強する時間を増やす必要があります。

また、人気の研究室や内部生と争わなければいけない場合も難易度が高くなります。

併願数が4つ以上

併願数を増やすと当然試験対策する時間が増えるため、早くから院試勉強する必要があります。

勉強時間とリスク分散を考えて、外部生の併願数は3つがベストです。

大学院の併願について詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。

大学院は併願可能?適切な併願数を状況ごとに徹底解説 | 院試ストラテ (today-hakken.com)

科目数が多い場合

科目数が多い場合、基礎の勉強からすることが増えます。

ほとんどの大学は英語を含めて4科目程度です。

併願することを考えて、すべてで8科目を超える人は早くから対策することをおすすめします。

専門と異なる科目がある場合

外部受験になると、自分の大学では習っていないまったく専門外の教科でも受けることができます。

しかし、1からの勉強になるので試験対策に時間がかかることを考えなければなりません。

科目数が少なくても、自分の専門外の教科が多ければ、早く対策する必要があるね。

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