面接対策って何をしたらいいんだろう?
面接で何を聞かれるんだろう?
この記事では、上記のような疑問を解決します。
この記事を読めば、以下のことがわかります。
この記事を読んでわかること
- 面接の目的と様子
- 面接で頻出の質問と答え方
- 面接対策のための事前準備
では、1つずつ解説していきます。
1. 面接の目的
院試で面接を行う目的は以下の通りです。
面接の目的
- ミスマッチ防止
- 救済処置
では、詳しく解説していきます。
1.1 ミスマッチ防止
1番大きな理由は、外部生と希望する研究室とのミスマッチを防ぐためです。
外部生は内部生と違って、研究室の様子やその研究室の教授の人柄などを深く知ることが難しいです。
さらに、学歴だけがほしい外部生は、学力のレベルや意識に関しても内部生との差が大きくあるでしょう。
1.2 救済処置
もう1つの理由は、筆記試験の救済措置です。
面接試験の前に筆記試験が行われ、できなかった問題をもう一度解くチャンスが与えられることがあります。
これによって、筆記試験の救済と学生の問題の解き方のプロセスを見て論理的思考を図っていると考えられます。
2. 面接の様子
服装はスーツで行きましょう。
指示がない限り、夏でも面接中はジャケットを着て、試験に臨みましょう。
面接会場に入ると、教授が10人ほどいて、その中の数人から質問をされます。
3. 質問
院試でよく聞かれる質問は以下の通りです。
面接でよく聞かれる質問
- 自己紹介
- 志望動機
- 卒業研究について
- 筆記試験の出来について
- 筆記試験の解き直し
- 併願先
- 大学院卒業後の進路
では、質問に対してどのように回答すべきなのか解説していきます。
3.1 自己紹介
受験番号と名前を教えてくださいと言われます。
受験番号は覚えておくか、受験票をポケットに入れておきましょう。
3.2 志望動機
なぜこの大学院に進学するのかという志望動機を聞かれます。
外部生であれば、大学院に進む理由と、他大学を受験した理由を答える必要があります。
内部生であれば、大学院に進む理由だけを答えれば大丈夫です。
大学院に進む理由は
- 研究職に就きたい、教授になりたい
- 研究を通して、問題解決力を向上させたい
- 研究者として成長したい
などが挙げられます。
他大学を受験する理由は
- レベルの高い学生と共に研究をしたい
- 希望している研究室での研究がしたい
- 希望している研究室の教授に教わりたい
- 研究設備が充実している
などが挙げられます。
これら2つの理由を合せた、外部生の回答例は以下の通りです。
外部生の回答例
大学院に進む理由としては、将来研究職として地球温暖化問題に解決したいと考えており、そのために大学院で研究者として成長したいからです。
他大学を受験する理由は2つあります。
1つ目は、レベルの高い学生と共に研究をすることによって、研究者としての能力の向上を促進させると考えたからです。
2つ目は、〇〇研究室(希望している研究室)の研究内容に興味を持ち、その研究を実際に自分が行ってみたいと思ったからです。
以上2つの理由が私の志望動機です。
志望動機の自分の答えに対して、さらに質問されることも多いです。
3.3 卒業研究について
学部で行っている、卒業研究の内容について質問されます。
答え方の構成
- 背景,研究の強み
社会で問題となっていることを挙げ、
自分の研究はその問題を解決するために行っていることを伝える。 - 実験方法
実際に物を作成している方法を具体的に簡潔に伝える。 - 問題提起
研究している時に生じている問題を挙げる。 - 次回実験
問題提起したものに対してどのように取り組むのか案を出す。
研究のことを理解しているということと、論理的に考えて研究しているということを伝えることが大切です。
3.4 筆記試験の出来について
面接試験よりも前に筆記試験がある場合は、筆記試験の出来について聞かれることがあります。
点数が変わるわけではないので、自分の率直な感想を伝えましょう。
3.5 筆記試験の解き直し
大学にもよりますが、筆記試験で解けなかった部分を面接で解かされることがあります。
これは、救済処置であり、うまく答えることができると、点数が加算される可能性が高いです。
実際に筆記試験の問題を面接試験中に渡されて、問題を指定されて、解答を黒板に書くことを要求されます。
3.6 併願先
他に併願している大学がないのか質問されます。
また、併願先がある場合は、すべて受かったらどうするのかということも聞かれます。
滑り止めである場合は、素直に違う大学に行くと答えた方が良いでしょう。
理由を詰められたり、うまく答えられないと、逆に大学側に嘘だとばれてしまい、印象的に良くないです。
3.7 大学院卒業後の進路
大学院を卒業してからの進路を聞かれることがあります。
大学院を卒業してから、現状での答えを用意しておきましょう。
4. 事前準備
院試の面接は、事前準備が重要になってきます。
院試の面接の事前準備は以下の通りです。
面接の事前準備
- 研究室訪問に行く(外部生)
- 卒業研究をある程度進める
- 希望の教授の論文を読んでおく(外部生)
- 質問の答えを練習する
- 筆記試験の問題を解けるようにしておく
では、1つずつ詳しく解説していきます。
4.1 研究室訪問に行く(外部生)
研究室訪問をしていなければ、研究室とミスマッチと判断されて、落とされる可能性が高まります。
外部生は入試で合格するためにも、自分の大学院生活のためにも研究室訪問に行くべきです。
研究室訪問の詳しいことに関しては以下の記事をご覧ください。
【外部生必読】研究室訪問とは?流れとやり方を徹底解説 | 院試ストラテ (today-hakken.com)
4.2 卒業研究をある程度は進めておく
卒業研究に関して質問をされる可能性が高いので、院試まで筆記試験の勉強しかしていないということは避けましょう。
実験の方法や、背景、研究の強みぐらいは理解できるくらい、卒業研究を進めておきましょう。
4.3 希望の教授の論文は読んでおく(外部生)
外部生の人は、その大学での研究を行っているわけではありません。
そのため、自分がやりたい研究の理解を深めるために、希望している教授が出している論文は読んでおきましょう。
論文は、Google Scholarに教授の名前と研究内容で検索して下さい。
4.4 質問の答えを練習する
1か月前ぐらいになったら、上記の質問に答えられるように練習しておきましょう。
暗記すると、忘れた時にパニックになったり、質問されたときに対処できなくなります。
なので、大まかに言うことを決めて、その場で対応できるようにしましょう。
面接では、臨機応変な対応が必要だね。
4.5 筆記試験の問題を解けるようにしておく
上記でも説明したように、面接で筆記試験で解けなかった問題を解くことを要求される場合があります。
筆記試験が終わっても、気を抜かずに、わからなかった問題を解けるようにしておきましょう。
5. 基本的には筆記試験集中
面接ってどのくらい重要なのかなあ
面接の具体的な点数は、ほとんどの大学で明記されていません。
なので、基本的に大きな配点にはならない可能性が高いと推測できます。
院試は筆記試験で、ほとんどの合否が決まるといっても過言ではないでしょう。
しかし、冒頭で述べた通り、面接で研究室にミスマッチと判断される場合があります。
配点が書かれていないということは、面接が原因で、筆記試験が良くても不合格になる可能性があります。