学歴ロンダリングってどういう意味?
学歴ロンダリングは就活にどう影響するのかな?
学歴ロンダリングは、出身大学よりも上位の大学院に進学することで、最終学歴を上げることをいいます。
それによって、就活にはプラスに働くことが多いです。(後でその理由を解説します。)
この記事を読んでわかること
- 学歴ロンダリングの意味
- 学歴ロンダリングその後
- 学歴ロンダリングのやり方
では、詳しく学歴ロンダリングについて解説していきます。
1. 学歴ロンダリングとは
学歴ロンダリングとはどのようなものなのか解説していきます。
1.1 学歴ロンダリングの語源
学歴ロンダリングはマネーロンダリング(資金洗浄)が元となった言葉です。
ロンダリング(laundering)は、洗浄という意味だよ。
マネーロンダリング(資金洗浄)とは、違法に得たお金を繰り返し送金したりして、正当な取引で得たお金のように見せかけることです。
つまり、違法に得たお金(汚いお金)を合法で得たお金(綺麗なお金)のように見せかけることから資金洗浄と呼ばれているのです。
これと同様に、学歴ロンダリングは低学歴から大学院受験によって高学歴に見せかけるという風に捉えられています。
上記の説明をしたものを図で表したものが下の図になっています。
1.2 学歴ロンダリングの難易度
では、学歴ロンダリングの手段となる大学院受験の難易度について解説していきます。
大学院受験は大学受験に比べると簡単です。
その難易度は、関関同立・MARCH出身の人が京都大学や東京大学に行けるレベルのなのです。
しかし、大学入試よりも簡単といっても、努力は必要になります。
詳しい、大学院入試の難易度に関しては以下の記事をご覧ください。
2. 学歴ロンダリングのメリット
ここからは、学歴ロンダリングをしたらどのようなメリットがあるのかということについて解説してきます。
実際に私が、関関同立の大学から京都大学の大学院に行って感じたことを中心に解説していきます。
学歴ロンダリングによるメリットは以下の通りです。
学歴ロンダリングによるメリット
- 学費が安くなる
- 研究内容の選択肢が増える
- 実験設備が整っている
- レベルの高い環境で研究できる
- 留学の支援が厚い
- 周りの人から認められる
では、詳しく解説していきます。
2.1 学費が安くなる
理系の学費は以下のようになっています。
理系の学費
- 私立→約150万円
- 国公立→約50万円
上記からわかるように、理系であれば約3倍も学費が違うことがわかります。
私立大学から国公立の大学院に行くと、かなり学費が安くなります。
2.2 研究内容の選択肢が増える
自分が所属している大学の研究室だけではなく、全国の研究室から研究室を選ぶことができます。
したがって、研究内容の選択肢が格段に増えます。
自分のやりたい研究を細部までこだわって選ぶことができます。
2.3 実験設備が整っている
レベルの高い大学は、実験設備がかなり整っています。
実験室の部屋数や大きさがまず違います。
さらに、研究室の資金もたくさんあることが多いです。
2.4 レベルの高い環境で研究できる
学力の高い学生と共に研究をするので、レベルの高い環境で研究をすることができます。
人は周りの人間に大きく影響されると言われています。
レベルの高い環境は、自分の成長を大きく促すでしょう。
2.5 留学の支援が厚い
京大、東大レベルになると留学への支援が厚いです。
奨学金をもらえる対象の留学先の大学の数がかなり多いです。
2.6 周りの人から認められる
学歴ロンダリングをするとみんなからすごいと賞賛されました。
ここから、世間は学歴ロンダリングをネガティブに捉えていないことがわかります。
学歴ロンダリングというネガティブな言葉は、他大学の受験を批判している一部の人から生まれた言葉であると言えるでしょう。
学歴ロンダリングのメリットはたくさんあるね。
3. 学歴ロンダリングによる就活の影響
学歴ロンダリングをして、就活にどのような影響を与えるのか解説していきたいと思います。
3.1 最終学歴で見られる
学歴ロンダリングをして、就活でどのように学歴を評価されるのでしょうか。
企業は、基本的に最終学歴で学歴を評価しているので学歴ロンダリングしていても問題ありません。
憶測ですが、企業は大学院入試を頑張ったことを評価しているので、学歴ロンダリングをしていても最終学歴として認めてくれるのだと思います。
3.2 高学歴の影響
就職に関しては学歴がある方が有利になります。
その理由は以下の通りです
学歴があると就職が有利である理由
- 情報の幅が広がる
- 書類審査に通りやすい
では、詳しく解説していきます。
情報の幅が広がる
関西であれば、京大・阪大・神大生限定のイベントに招待されたりします。
就職に直結するようなイベントではありませんが、他の大学の人よりも情報を手に入れやすい環境になります。
書類審査に通りやすい
書類審査において、学歴フィルターで落とされる可能性が下がります。
しかし、学歴フィルターで落とされないだけであり、志望動機の内容などその他の要因は自分次第です。
3.3 最後は自分の力
高学歴を手に入れたからといって、どんな企業にも採用されるわけではありません。
自分の望む企業に採用されるには、最後は自分の力になります。
学歴だけではなく、大学院受験を頑張ったことや研究室で頑張ったことが自分の能力を向上させます。
そういう意味でも、学歴ロンダリングは就職において有利になると考えることもできます。
就活も学歴ロンダリングをする大きなメリットだね。
4. 学歴ロンダリングのデメリット
次は、学歴ロンダリングすることによるデメリットを紹介していきます。
デメリットは以下の通りです。
学歴ロンダリングによるデメリット
- 専攻の違い
- 周囲に馴染むのに苦労する
4.1 専攻の違い
学部時代とは、違う研究室に行くわけなので専門性が異なります。
なので、研究室の他の人には当然であることが自分にはわからないことがあります。
自分でわからない部分は勉強する必要があるのです。
外部生に丁寧に教えてくれる教授を選んだ方がいいね。
4.2 周囲に馴染むのに苦労する
途中から研究室に入るわけなので、周囲に馴染むのに苦労する人もいるでしょう。
5. 学歴がほしいだけならやめておいた方がいい
学歴がほしいだけなら、学歴ロンダリングはしない方が良いです。
なぜなら、大学院での研究室生活がつらくなるからです。
その理由は以下の通りです。
研究室生活がつらくなる理由
- 研究への意識の高さについていけない
- 周りの理解力が高い
- ゼミがしんどい
では、詳しく解説していきます。
5.1 研究への意識が高い
レベルの高い大学に行くほど研究への意識が高いです。
また、みんな研究することが好きです。
研究室に9時から22時まで強制されるわけでもなく研究している人もいます。
自分だけ研究への意識が低かったら周りとの温度差を感じるよね。
5.2 理解力が高い
レベルの高い大学の学生は、理解力が高いです。
難しい内容でもすぐに理解することができます。
その環境についていくには、周りよりも努力する必要があります。
研究室に入ってからも、ついていくために自分で努力することが求められます。
5.3 ゼミがしんどい
ゼミではかなり突っ込んだ所まで質問されます。
発表するには、かなりの時間をかけた事前準備が必要になります。
6. 学歴ロンダリングに向いている人
学歴ロンダリングに向いている人は以下の通りです。
学歴ロンダリングに向いている人
- 研究が好きな人
- 向上心が高い人
では、詳しく解説していきます。
6.1 研究が好きな人
研究が好きな人は、学歴ロンダリングに向いています。
研究室の人たちと研究の話をするのも、もちろん苦にはならないです。
6.2 向上心が高い人
研究がそこまで好きでなくても、向上心が高ければやっていけます。
大学院入試も研究室生活も自分の能力の向上と思えばやっていけるでしょう。
7. 大学院入試について
最後に学歴ロンダリングをする方法である大学院入試のことについて解説していきます。
大学院入試の大まかな日程は以下の通りです。
外部の人が受けるとすれば、一般入試となることがほとんどです。
理系の場合、一般入試の科目は以下の通りです。
一般入試の科目
- 英語(TOEIC)
- 数学
- 専門科目
大学院入試について詳しく知りたい方は以下の記事をご覧下さい。