【外部生必読】研究室の選び方は?ランキング形式で8個の基準を解説

研究室訪問・研究室

研究室をどのような基準で選んだら良いのだろう?

研究室を決める時の優先順位は何だろう?

この記事では、上記のような疑問に答えます。

この記事では、研究室の選び方の基準をランキング形式で解説していきます。

この記事を読んでわかること

  • 自分に合った研究室の決め方
  • 研究室を選ぶ優先順位

1. 研究室の選び方の基準ランキング

研究室の選び方の基準のランキングは以下の通りです。

研究室の選び方の基準ランキング
  • 1位 研究内容
  • 2位 歓迎度
  • 3位 教授との相性
  • 4位 学生の雰囲気
  • 5位 入試の難易度
  • 6位 コアタイム
  • 7位 研究成果
  • 8位 研究設備

では、詳しく解説していきます。

1位 研究内容

外部生が大学院を受験する最大のメリットは自由に研究内容を選べることです。

外部生は選択肢が広く、細かく研究内容を決めることができます。

初めに研究室を調べる時は、研究内容で決めるしかないということもあり、必然的に研究内容が1番ということになるでしょう。

これから紹介する項目でもあるように、研究内容がすべてではありません。

では、研究内容を決める時に重要な研究スタイルについて解説していきます。

研究スタイル

理系において、研究のスタイルは大きく2つに分かれます。

それは以下の通りです。

理系の研究スタイル

  • 理論系
  • 実験系

では、詳しく解説していきます。

理論系

主にパソコンを使って、計算やシュミレーションをして、新たな理論を形成します。

理学的だけではなく、工学的なことも行っています。

実験系

実際に実験をして、研究を行います。その中でも、評価系、材料系の2つに分かれます。

  • 理学系
    新しい概念・現象・物性についての理解を試みます。
  • 工学系
    実際に、デバイスなどのものを作製・評価を行い、応用を中心に研究を進めます。

他にもチームで行うのか個人で行うのかといった研究のスタイルもあります。

自分に合う研究スタイルを選ぶことが大切だね。

研究内容と就職の関係

研究内容と就職の関係は、研究職でなければ密接な関係はほとんどありません。

しかし、修士や博士に上がって研究職に就く場合は関係してきます。

博士課程は、専門性を重視されるので就職にかなり影響します。

2位 歓迎度

外部生は内部生と違って、後から研究室に入ります。

内部生が、学部時代に研究室や授業で教わったことを、外部生は教わっていません。

なので、内部生との差を埋めるために教授に丁寧に教えてもらう必要があります。

もしも教えてくれなければ、ゼミの内容もわからないし、研究もうまくいかなくなり、研究室生活は地獄です。

教授の歓迎度は外部生にとって重要です。

歓迎度の高い研究室を選ぶ方法

歓迎度の高い研究室を選ぶ方法は以下の通りです。

歓迎度の高い研究室を選ぶ方法

  • ホームページのチェック
  • 研究室訪問
  • 大学院から始まる研究室

では。詳しく解説していきます。

ホームページのチェック

歓迎している教授は、ホームページの学生募集などの項目に、歓迎しているということが書かれていることがあります。

他にも、出身大学を調べてみて、他大学が多ければ歓迎している可能性が高いです。

研究室訪問

研究室訪問をした時に、どれだけ丁寧に説明をしてくれるのか、時間を自分のために割いてくれるのかというところがポイントになってきます。

研究室訪問について詳しくは以下の記事をご覧ください。

【外部生必読】研究室訪問とは?流れとやり方を徹底解説 | 院試ストラテ (today-hakken.com)

大学院から始まる研究室

大学院からの募集が中心である、大学の研究所があります。(〇〇大学〇〇研究所)

また、大学院大学も同様です。(奈良先端大学などの大学院から募集が始まる大学)

大学院生からの募集になるので、歓迎されること間違いありません。

3位 教授との相性

研究の相談やゼミでの指摘であったり、ほとんどのことで教授が絡んできます。

教授との相性が悪かったら、教授と話すことが苦痛になって、研究室に行くことが憂鬱になるでしょう。

充実して楽しい大学院生活を送るためには、教授との相性はかなり重要になります。

教授の人柄を知る方法

では、どうやって教授の人柄を知れば良いのでしょうか。

その方法は以下の通りです。

教授の人柄を知る方法

  • 研究室訪問
  • 学生に聞く
研究室訪問

研究室訪問は、外部生にとって直接教授と話せる唯一の機会といっても過言ではありません。

研究室訪問時の言動を見て判断しましょう。

学生に聞く

研究室の先輩に聞くと、どのような教授なのか教えてくれます。

普段は優しくても、ゼミになると急に理不尽に怒ってくる教授もいるので、ゼミでの教授の様子も聞くようにしましょう。

研究室訪問で、教授と学生にすべき質問は以下の記事をご覧ください。

研究室訪問で25の聞くべき質問|聞かれる質問と対策も徹底解説 | 院試ストラテ (today-hakken.com)

NGな教授

学生に教育しようとする思いがなく、自分の研究のことしか考えていないような教授は避けましょう。

研究していても楽しくありませんし、苦痛になるでしょう。

さらに、研究のこと以外での説明の仕方など社会人にとって必要なものも得られないでしょう。

注意点

教授が多忙で、助教授や准教授の指導がメインである研究室は少なくありません。

教授の忙しさや、助教授、准教授の人柄も見ておきましょう。

4位 学生の雰囲気

教授だけではなく、もちろん研究室の学生ともうまくやっていくことも重要になってきます。

研究室訪問した時に、先輩になる人は必ずどのような人柄か見ておきましょう。

また、学生の雰囲気は教授から伝染するものであり、教授が作り出す研究室がどのようなものなのかということもわかります。

先輩の様子から自分がその研究室に入った時を想像してみましょう。

5位 入試の難易度

結局、入りたい研究室があっても入試に合格しなければ意味がありません。

自分の学力に自信がない場合は、比較的簡単な研究室を選ぶ方が良いです。

入試の難易度として比較的簡単な所が多いのは、大学院からの募集が中心になる研究室です。

入試が少し簡単だからといって、良い研究室が少ないわけではありません。

大学院からの募集が中心の研究室は外部生にとっておすすめだよ。

6位 コアタイム

コアタイムは、研究室にいなければいけない時間帯のことです。

例えば、月~金の10時から17時まで研究室に必ずいなければならないということです。

基本的にコアタイムは無い研究室の方が良いです。

コアタイムがある研究室は、ブラック研究室である可能性が高いです。

7位 研究成果

研究室を決めることにおいて、学生が成果を出していることが大切です。

教授が整えた環境や教育によって学生は成果を出します。

学生が成果を出している研究室は、環境や教育が充実している可能性が高いです。

成果って何を見れば良いのかな?

成果の基準は以下の通りです。

成果の基準

  • 論文の掲載
  • 賞の受賞
  • 学会での発表

8位 研究設備

基本的に国公立の方が、研究設備は整っています。

研究室訪問した時に、実験室の数や広さなどを比べてみるのも良いでしょう。

また、研究設備は研究費に基本的に比例するので、研究費も重要な指標です。

教授に頼めば、100万円の装置を買ってくれて、自分で装置を自由自在に改良できる研究室もあります。

研究室訪問した時に、学生や教授に研究費をどのように使えるか聞いてみましょう。

2. 点数をつけて決める

迷った時は点数をつけて、定量的に考えてみましょう。

点数のつけかたはそれぞれの項目を10点満点で評価します。

高順位のものほど影響を大きくするために、1位は8倍、2位は7倍、3位は6倍、、、n位は8-n倍して補正をかけます。

例は以下の図のようなものです。

このような点数計算を候補の研究室ごとに行って、比較して下さい。

意味がわからない方は、評価の点数を記入すれば点数が算出されるようになっている以下のExcelファイルをご利用ください。

3. 自分に合った研究室を選ぼう

研究室選びは、最低でも2年間の生活を決める大切な決断です。

選ぶためには、自分にとって何を重要視しているかを考えることが重要です。

そして、実際に点数をつけてみることで客観的に考えることができます。

自分に合った良い研究室を選べると、充実した研究室生活が待っています。

手間かもしれませんが、自分の未来のために時間をかけて研究室を選びましょう。

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